2009.05.28定例社長会見(平成21年5月・東京)
◆EX−ICサービス山陽拡大について
「エクスプレス予約」は、4月末で、会員数143万人(前年比120%、+24万人)、平日の取扱件数が8万6千件(104%、+0.2万件)と、着実に伸び続けており、東海道・山陽新幹線の利便性向上に寄与しています。
昨年3月には、更なる利便性向上策として、チケットレスサービス「EX−IC(イーエックスアイシー)サービス」を東海道新幹線(東京・新大阪間)に導入しましたが、システムも極めて順調に稼動しており、東京から名古屋、京都、新大阪へ向かうお客様を中心に大変ご好評をいただいています。
これを受け、今般、この「EX−ICサービス」の範囲を山陽新幹線(新大阪・博多間)まで拡大することの詳細がまとまりましたので、お知らせします。これにより、東海道・山陽新幹線が全体として更に便利になることを期待しています。
大きく分けるとポイントは3点あります。1点目は東海道・山陽新幹線全線で「EX−ICサービス」がご利用いただけるようになること、2点目が、「EX−ICサービス専用」の、大変お得な「EX−IC早特(IC早特)」を新発売すること、3点目が、法人会員の皆様にも「EX−ICサービス」をご利用いただけるようになることです。サービス開始日は、8月29日(土)です。
「EX−ICサービス」とは、新幹線の指定席利用では必ず必要だった紙のきっぷの代わりに、「EX−ICカード」を新幹線自動改札機にタッチするだけで、ご乗車いただけるようにしたものです。さらに、新幹線と在来線を乗り継ぐお客様も多いことから、新幹線用の「EX−ICカード」と在来線用のTOICA/Suica/ICOCA等のICカードを2枚重ねて改札機にタッチするだけで乗り継ぎできる「IC乗継サービス」も提供しています。
以上の「EX−ICサービス」を山陽新幹線へ拡大し、東海道・山陽新幹線全線でサービスをご利用いただけるようにします。岡山駅や広島駅などのICOCAエリア内の駅では、「IC乗継サービス」もご利用いただけます。
「EX−ICサービス」の基本運賃は、東海道区間と同様に「新幹線チケットレス運賃」となります。例えば、東京・広島では、17,170円であり、所定の片道乗車券・指定席料金と比較すると1,380円お安くなっています。主な区間の割引率は、概ね7〜8%程度というところです。
今回の山陽拡大に合わせて、現在の紙の「エクスプレス早特」を「IC早特」に統合して、「EX−ICサービス」の商品体系を拡充します。「早特」というのは、3日前までに予約すれば、格安にご利用いただける商品です。安くなる分、利用列車や販売席数などに制限があるので、お早めにお買い求めいただくことになります。
この「IC早特」は、一旦予約しても、変更ができることが魅力です。この「早特」については、現在「EX−ICカード」でご利用いただけるタイプはなく、今回初登場となります。
今回、東京・品川・新横浜から西明石以西のすべての「のぞみ」停車駅に、全ての直通「のぞみ」に乗車できるタイプの「IC早特」を新たに設定します。例えば、普通車指定席利用の「IC早特」は、東京・広島では15,500円。片道乗車券をご利用の場合の所定の運賃料金と比べて3,050円お安く、大変経済的です。割引率は区間ごとに異なるが、概ね15%程度です。
最後に、法人会員向けサービス開始について、これまではエクスプレス予約の個人会員を対象として「EX−ICサービス」を提供していましたが、山陽新幹線区間へのサービス拡大にあわせて、現在約65万人いる法人会員の皆様も「EX−ICサービス」をご利用いただけるようになります。
「EX−ICサービス」はさらに便利でお得になりますので、ぜひご利用いただき、その利便性を実感していただきたいと思っております。
◆JR東海 浜松工場『新幹線なるほど発見デー』を開催します!
7月25日(土)・26日(日)に浜松工場「新幹線なるほど発見デー」を実施します。
この「なるほど発見デー」は、夏休みの2日間を使って当社の浜松工場を一般開放し、普段、駅のホームや沿線からは見られない新幹線の姿をお見せします。
平成7年から毎年行っており、今年で15回目となりますが、これまでの入場者数は約39万人、昨年は2日間で約4万5千人のお客様が来場、子供たちには大変好評で、ご家族全員で楽しんでいただけるイベントとして、すっかり定着しました。
毎年恒例の「新幹線の車体を吊り上げ・台車に載せる作業の実演」をN700系で実施し、「運転台見学」も例年通り行います。また、昨年初めて実施し大変好評であった「小学生車掌体験」を今年は2箇所で実施します。これは小学生を対象に、同伴の方をお客様役として車内改札を体験できるイベントです。
その他「ちびっこ運転士制服記念撮影」「体験工作コーナー」「新幹線スタンプラリー」なども引き続き実施します。このイベントは、どなたでも参加でき入場無料です。ただし「運転台見学」と「車掌体験」は事前の申込が必要です。
当日は、浜松駅から無料のシャトルバスを運転します。また、遠方の方でも参加しやすいように、ジェイアール東海ツアーズの各支店(静岡を除く)で運転台見学付きのツアーを設定します。
多くの方にご来場いただき、新幹線の魅力を間近に感じることで、子供たちの、そしてご家族の夏休みの思い出になれば、と思っております。
◆東京駅一番街「東京ラーメンストリート」第T期の開業日について
すでにお知らせしていますとおり、東京駅の新名所として、今話題のラーメン店を集積した東京ラーメンストリート」が地下1階に開業します。
今回は第T期の開業であり、6月17日(水曜日)に4店舗がオープンします。
大崎本店以外では初の出店となる「六厘舎(ろくりんしゃ)東京」をはじめ、駒沢の「塩専門 ひるがお」、高田馬場の「二代目 けいすけ 海老そば外伝(がいでん)」、「らーめん むつみ屋」と、第T期に開業する4店舗は、いずれも長蛇の列ができる人気店であり、各種ラーメンランキングでも上位に位置しています。つけめん、塩、海老、味噌と、「東京ラーメンストリート」では4種類の味を楽しむことができます。
全店舗合計の席数は123席、営業時間は午前11時から午後10時30分までです。ラーメンファンはもちろん近隣のオフィスワーカー、旅行客、さらには買物でお立寄りのご家族連れまで、多くのお客様にご来店いただくことができるようになります。
これだけの有名ラーメン店が東京駅の1箇所に集まるので是非ともお立ち寄りいただきたいと思います。
特に、今まで東京の有名ラーメン店の味を堪能することが難しかった地方からのお客様にも、気軽にご来店いただくことができるようになります。
なお、最終的には、平成23年に8店舗を集積させたラーメンゾーンを形成する予定です。また、6月17日の開業日当日には、朝10時45分より開業セレモニーを行う予定です。
今後とも、「東京駅一番街」、そして「東京ラーメンストリート」にご期待いただきたいと思います。
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