2014.05.15【社長会見】在来線気動車の安全性向上策等について
当社では、在来線気動車のより一層の安全性等の向上に向けて、小牧研究施設等で開発を行ってきました。今回、その成果を平成26〜27年度にかけて投入するキハ25形2次車に反映するとともに、既存の気動車にも展開すべく改造工事を行います。
1.開発した安全性向上策等(別紙)
(1)動力伝達軸落下防止枠の強化
台車や発電機等に動力を伝達している動力伝達軸に、万一異常が発生し、落下しそうになった場合でも、
より確実に保持できるように、動力伝達軸落下防止枠の設置箇所を現状より増やすとともに、形状を変更します。
(2)減速機支え構造の変更
動力伝達軸から車軸・車輪に動力を伝達する減速機の支え構造を変更し、ナットがより緩みにくく信頼性の高い
構造とします。
(3)振動検知装置
東海道新幹線のN700Aに搭載した台車振動検知システムをベースとした、台車等の状態を常時監視し、故障を
軽微なうちに検知して運転台等に表示する装置です。
(4)鹿衝撃緩和装置
適切な硬さのスポンジゴムを効果的な角度で車両先頭部に設置することにより、鹿と衝突した際に線路外に押し
のける装置です。
※いずれも特許出願中
2.適用車両
区分 車両数 実施時期 適用
新製車両(キハ25形2次車) 52両 平成26〜27年度 (1)(2)(3)(4)
(新製投入)
既存車両(キハ75形など) 76両 平成26〜30年度
(定期検査に合わせ順次改造) (1)(2)
※詳細は別紙をご覧下さい。
「在来線気動車の安全性向上策等について」 ( 295kb / PDFファイル)
- ※ニュースリリースに掲載している情報は、発表日時点のものです。
現時点では、発表日時点での情報と異なる場合がありますので、あらかじめご了承、ご注意をお願いいたします。 - ※一部のニュースリリースについては、一定期間をもって更新・削除をさせていただく場合もあります。
- ※【社長会見】の記載のあるものは、定例記者会見にてリリースしたものです。