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2010.05.19定例社長会見(平成22年5月・名古屋)

◆「名古屋駅新ビル計画」の推進決定について
 
当社では、日本郵政グループほかとともにとりまとめた名駅一丁目1番地区における「まちづくり基本構想」について、平成20年12月に公表し、それに基づき、「名古屋駅新ビル計画」の実現に向けた検討を進めてきましたが、基本設計や事業内容等の検討のほか、環境アセスメントについても着工前の調査を終え、先般、住民説明会を開くなど、行政手続きが順調に進んでいます。このたび、会社として具体的にこの新ビル計画を推進していくことを決定しましたので、その内容をお知らせします。
 
建物規模や外観デザインなど主にハードに関係する部分については、環境アセス等の手続きの進捗に合わせて既にお知らせしてきましたので、本日は、新ビルの事業展開の基本的な考え方、及び施設計画や事業内容についてご説明します。
 
新ビル計画のコンセプト・特徴について、まずは新ビルとタワーズで一体性を持たせることにより、名古屋駅直結という立地のポテンシャルを最大限に活かし、全体として利便性の高い魅力ある施設として、名古屋駅周辺地区のさらなる賑わいを創出していきたいと考えています。
 
商業施設については、1〜14階で展開します。主な業態としては、ジェイアール名古屋タカシマヤの増床を考えています。展開内容や規模については今後タカシマヤととともに詰めていきますが、東京でも見られるように、従来の百貨店形式にとらわれることなく、衣料・雑貨の専門店形式の導入など、幅広く検討していきたいと考えています。
さらに、現在駅前東側にはない業態として、家電量販店など、集客力があり専門性の高い大型テナントを誘致していきたいと考えています。
 
飲食については、「タワーズプラザ」よりもカジュアルな価格帯をメインに、専門性・話題性のある店舗を取り揃えるなど、増加するであろうオフィス人口を取り込めるようにして、タワーズとちょっと違ったものにしたいと考えています。
 
次に、ホテルについては、エントランス・レストランが15階、客室は19〜25階で展開し、ジェイアール東海ホテルズが展開するチェーンとして、ビジネス利用に重点をおいた上質感と機能性を備えた宿泊主体のホテルを展開する予定です。特に寝心地を意識し、「眠り」を重視したいと考えています。客室数は約350室程度で考えており、具体的な展開内容、ブランド名などについても、今後検討を進めていきます。
 
また、利便性を高め、魅力ある都市空間の創造のため、隣接地区で開発を行う郵政グループ等とも連携し、1階レベルにバスターミナルを、2階レベルには名古屋駅と駅北側エリアを結ぶ歩行者通路を整備します。安全で便利、傘要らずで、この通路は3層吹き抜けで開放感を持たせる計画です。
さらに、15階スカイストリートをはじめとする複数のフロアで新ビルとタワーズを接続し、二つのビルを便利に行き来できるようにします。
 
次に、2つ目のコンセプト・特徴として、日本郵政グループの再開発や、大名古屋ビルヂングの建て替えが計画され、今後ますます名古屋駅周辺の就労人口が増加していくものと予想される中、オフィス集積地にふさわしい都市機能を補強し、様々な年代・性別の多様なワーキングスタイルに対応していこうと考えています。
 
オフィスについては、29〜44階に設置し、セキュリティレベルを高めたり、OA対応に優れた環境を提供します。さらに、スモールオフィス需要にも対応します。また、16〜17階及び27〜28階では、保育施設の導入など子育てとビジネスの両立に資する機能・環境の整備や、名古屋地区の利便性向上に向け、ビジネスをサポートする健康・医療施設や金融機関などの導入も考えていきます。
特に、保育サービス機能については「子育て支援機能の確保」という社会的なニーズに対応するため、今回の新ビルには、何らかの形で積極的に取り入れていこうと考えています。
 
3つ目のコンセプト・特徴は、「環境への負荷低減に配慮したゆとりある都市空間を形成する」という点です。
 
地域冷暖房の導入をはじめ、ドライミストの設置やダクトを設けて自然の光や風の2階歩行者通路への取入れ、15階への中庭の設置など、ビル全体の省エネルギー化、環境への負荷低減に取り組み、建築物の環境性能評価システム「キャスビー(CASBEE)」の最高ランクの取得を目指します。先の長い話であるので、新しい技術動向なども見ながら、積極的に取り組んでいきます。
 
最後に、今後の予定ですが、今年9月末に名古屋ターミナルビルの営業を終了し、都市計画決定などの行政手続きが完了した後、12月初を目途に現在の名古屋ターミナルビルの解体工事に着手します。これに伴い、現在のバスターミナル機能を解体工事着手前に仮設バス停に移すことになりますが、具体的な移転日時や移転先等は、確定次第、速やかにお知らせします。
 
今後は、平成28年度の新ビル完成に向け、どのテナントを入れるかなどの具体的な事業内容の検討を進めるとともに、長期にわたる大規模な工事となるだけに、安全に十分配慮しながら、駅並びに駅周辺を利用されるお客さまへの周知やご案内に配慮しながら、工事を進めていきたいと考えています。
 
※詳細はこちらをご覧ください。http://jr-central.co.jp/news/release/nws000526.html
 
◆ 地元特産「飛騨ほうれん草」の栽培開始について
 
「チャオ御岳スノーリゾート」を運営する飛騨森林都市企画株式会社が行っている農業事業の新しい取り組みについてお知らせします。
 
昨年からスキー営業を行わない夏季に、休耕地を活用して、地元特産品のとうもろこし「タカネコーン」を栽培し、ジェイアール名古屋タカシマヤやインターネットなどで販売して、ご好評をいただきました。
 
今年は、高根地区の休耕地をさらに借り増しして、新たに「飛騨ほうれん草」の栽培にも取り組むこととしました。
 
この「飛騨ほうれん草」は、本来冬野菜のほうれん草を、涼しく寒暖差の大きいこの地域で夏に育てるもので、葉がやわらかく、えぐみが少ないと評判の飛騨地域の特産品です。なお、夏場の京阪神地域に多く出荷されています。
 
チャオ御岳スノーリゾート近辺の休耕地約2,200平米を、地元農家から借り受け、14棟の簡易なビニールハウスを建て、この6月から種まきを開始します。
 
栽培量は20,000把程度。ジェイアール名古屋タカシマヤでの販売や、さらに道の駅やJAなどの地元販路、インターネットを活用しての販売を予定しています。
 
また、「タカネコーン」についても栽培を予定しており、9月上旬に収穫・販売の予定です。
 
これからも飛騨地域の特産品の知名度向上に、貢献していきたいと考えています。 
 
※詳細はこちらをご覧ください。http://jr-central.co.jp/news/release/nws000527.html

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