2009.10.15定例社長会見(平成21年10月・名古屋)
◆JR東海グループによる農業事業参入の進捗について
JR東海グループによる農業事業参入について、現時点での進捗状況をお知らせします。
まず、ジェイアール東海商事が、愛知県常滑市内で進めている農業事業についてですが、今年5月以来、ハウスなど栽培施設の建設を進めてきましたが、先日、無事、完成しました。
栽培施設は、合わせて3棟のハウスで構成されており、そのうち2棟でレタスを、1棟でトマトやミニトマトを栽培します。レタスと、トマト・ミニトマトとでは、温度など最適な生育条件が異なるため、それぞれの野菜にとって最適な生育環境を整えました。なお、栽培施設の全体面積は約4,700u(約1,400坪)となっています。
栽培施設は、病害虫の侵入を防ぐために、閉鎖性を高めるべく、外からの出入り口を1ヶ所に限定したうえで、エアシャワーを通過しないと施設内に入れない仕組みとしました。加えて、随所にエアカーテンを設置するなどの対策も講じています。これにより、化学合成農薬を使用しないで、安全かつ安心な野菜を栽培することが可能となっています。
ハウス内の温度や湿度を調整するために「パッド&ファン冷房システム」や「大型ヒートポンプエアコン」など、最新の設備の導入しています。「パッド&ファン冷房システム」とは、ハウスの片側に流水パッドを、もう片側に大型ファンを設置し、この大型ファンで換気することにより反対側のパッドから流入する空気が気化熱により冷却され、ハウス内の温度を下げる仕組みです。これらの設備によって、季節にかかわらず安定して収穫できる見込みです。
なお、ジェイアール東海商事が提供する「安全・安心」野菜には「のぞみ畑」のブランドを冠して販売する予定です。駅構内及び列車内で販売するサンドイッチなどに加え、駅構内店舗やジェイアール名古屋島屋でのサラダ販売などを行うことも検討しています。
現在、実際に栽培を担当するジェイアール東海商事の社員3名が農場に常駐し、試験栽培を開始しています。今後、順次、作付面積を拡大し、当初予定通り平成21年度中に本格的な商業ベースの栽培を開始し、生育が順調であれば来年春頃からグループ会社への出荷を開始する予定です。
次に、飛騨森林都市企画が、岐阜県高山市内で行っている農業事業について報告します。
同社によるトウモロコシ「タカネコーン」の栽培初年度となった今年は、途中、日照不足による影響が懸念されましたたが、お盆以降、天候が持ち直したこともあり、無事9月上旬から収穫を開始することができました。最終的な収穫本数は、当初計画の5,000本を上回る約6,500本となりました。
糖度の高さや新鮮さといった高品質が評判をよび、同社ホームページを通じたインターネット販売に加え、ジェイアール名古屋タカシマヤなどでの販売も大変好調で、収穫した約6,500本は全て完売しました。
同社では、この経験と実績を踏まえ、来年以降も、この「タカネコーン」の栽培に取り組む予定です。
※詳細はこちらをご覧ください。 http://jr-central.co.jp/news/release/nws000398.html
◆チャオ御岳スノーリゾート今シーズンのスキー営業
今年も、スキーシーズンの到来に合わせて、チャオ御岳スノーリゾートが12月3日(木)に開業することとなりましたので、お知らせします。
今シーズンの営業期間は、平成21年12月3日(木)から、来年のゴールデンウィーク明け週末の平成22年5月9日(日)までを予定しています。
チャオ御岳スノーリゾートは、標高が最高で約2,200mと高く、御嶽山北斜面という恵まれた自然環境を特徴としており、雪質がサラサラのパウダースノーで、大変気持ちよく滑ることができます。なお、昨シーズンは約14万人(対前年132%、一昨年は約10.6万人)ものお客さまにご来場いただきました。
今シーズンのトピックを3つご紹介します。まず、2010年冬季開催のバンクーバーオリンピックで、雪上の障害物競走ともいえる「スキークロス」が正式種目になることもあり、チャオ御岳スノーリゾートでもセンターコース上部に小さいジャンプ台、ウェーブ(波面)やバンク(傾斜面)などを配置した「クロスコース」を、プロスノーボーダーの千村 格さんの監修により新設する予定です。
また、ご家族連れにお得な情報として、今年も、キッズパークに動く歩道や遊具を設置しゲレンデアイテムの充実を図り、毎週末には「ファミリー向けイベント」を開催します。さらに「小学6年生までのリフト券無料サービス」「中高生、シニアのリフト券2,000円」も継続するなど、幅広い年齢層のお客様にお楽しみいただきたいと考えています。
さらに昨年は、飛騨牛を使ったカレーや牛丼など、地元飛騨の食材を生かしたメニューを導入し、ご好評をいただきました。今年は、飛騨牛と地元野菜のせいろ蒸しや、朴葉みそのスパゲッティなど、さらなるメニューのブラッシュアップを図ります。また、売店を開業以来初めて全面リニューアルし、特売コーナーを新設します。
このチャオ御岳スノーリゾートへのお出かけに、お得なきっぷや旅行商品をご用意しています。名古屋地区では特急「しなの」号の往復指定席、連絡バス、リフト1日券引換券、宅配便割引がセットになった「しなの&チャオスキーきっぷ」を発売する。通常16,670円が半額以下の7,900円と、大変お得になっています。
さらに、旅行商品については、名古屋地区だけでなく関西方面からのものもご用意しています。日帰りでも十分にスキー、スノーボードをご満喫いただけることと思います。
今シーズンも多くの皆様のご来場をお待ちしています。
※詳しくは、チャオ御岳スノーリゾートのホームページhttp://www.ciao.co.jp
またはこちらをご覧ください。 http://jr-central.co.jp/news/release/nws000400.html
◆「冬の飛騨路キャンペーン」実施について
冬ならではの飛騨路の魅力を満喫していただくため、毎年ご好評をいただいている「冬の飛騨路キャンペーン」を今冬も開催するので、お知らせします。
実施期間は平成21年12月1日(火)から平成22年3月31日(水)の4ケ月間です。
特徴の1点目は、今年も特急「ワイドビューひだ」号利用のお客様に嬉しい特典をお付けしました。
「飛騨路フリーきっぷ」や「ひだ」号利用の旅行商品をご購入のお客様には、特典として下呂・高山・飛騨古川の各駅前観光案内所にて約120箇所の観光施設、飲食店、お土産品店で割引等の特典が受けられる「得々クーポン」をお渡しします。
また、「飛騨路フリーきっぷ」もしくはジェイアール東海ツアーズの旅行商品をご購入のお客様には、下呂では「銘菓」や「幸運のカエル」を、高山では「湯の花」または「一位の箸」をプレゼントします。さらに、駅等に掲出する「得々ガイドブック」を活用すれば、より便利でお得に飛騨路の旅をお楽しみいただけます。
2点目として、飛騨の名産食材を取り入れた「冬の飛騨路オリジナル弁当」を期間限定で販売します。名古屋駅・高山駅・ひだ号車内で三種類のお弁当をご用意します。パッケージには、高山線沿線の観光地や、高山線で使用された新旧車両等を掲載し、旅情を誘うデザインとしています。旅のお供に是非ご賞味いただきたいと思います。
3点目として、新たに魅力的でお得な旅行商品をJR東海ツアーズにて用意します。お客様の旅の目的に応じて選べるプランを高山・下呂・奥飛騨の3地区でご用意し、お客様の多様なニーズに応えられる商品内容となっています。
これらバラエティに富んだメニューの中からお好みに合ったものを選んでいただき、特急「ワイドビューひだ」号の車窓から「冬の飛騨路」の美しい風景を楽しんでいただきたいと思います。
※詳細はこちらをご覧ください。 http://jr-central.co.jp/news/release/nws000399.html
◆「中央本線勝川駅付近高架化上り線切換」について
中央本線勝川駅付近における道路と鉄道の平面交差をなくすための高架化工事の完了予定についてお知らせします。
当社は平成9年に、事業主体である愛知県との間で工事協定を締結し、平成11年より工事に着手し、平成18年9月には下り線の切換が完了しています。
このたび、11月22日(日)深夜から翌朝にかけて、仮上り線から上り線への切換工事を行うこととなりました。
切換地点は、平面図左側名古屋方の約160m、右側多治見方の約107mの計2箇所であり、2箇所の踏切が廃止されます。
また、高架駅となる勝川駅には、各ホームへのエレベーター、エスカレーターなどのバリアフリー設備が設置され、多くの皆様にさらにご利用していただきやすい駅となります。
切換工事が完了する11月23日(祝・月)の始発列車から、上り列車は高架上を走ることになります。今回の切り換え工事により、勝川駅付近が全面高架となり、工事着手から約11年にわたった高架化工事は仮上り線のてっ去工事等を除き、事実上完成します。
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